病院ブログ
こんにちは。今回は症例紹介です。
猫疥癬
『ヒゼンダニ』といわれる目に見えないダニによって起こされる皮膚炎になります。
非常にかゆみが強く、伝染性も強い皮膚病です。
1.主訴:耳先端にぶつぶつができて痒そうとの主訴で来院
2.外観:耳介先端の脱毛、角化亢進・痂皮
3.皮膚検査:抜毛・掻爬にてヒゼンダニ虫体を確認
4.治療:レボリューションプラスというノミなどの寄生虫駆除薬使用
上が治療前、下が治療後となります。
治療により、耳の毛が生え、きれいになりました。
猫同士の接触により感染するので、生活環境が屋外も含む子、また保護したばかりの子などに感染が多くみられ、また進行すると今回のような耳だけでなく、頭部や頚部、体にも拡大し、顕著なふけや痂皮がみられます。
伝染性が非常に強いため、同居猫がいる場合は無症状でも駆虫が推奨されます。
ヒトの体に寄生し増殖することはないですが、一過性の皮膚炎の原因にはなることがあります。
痒い病気は今回のようなものだけではないですが、ワンちゃんも含めて痒い様子があればご相談くださいね。
院長:浅枝英希